2007年12月10日
学ぶ喜びや大切さを教えたい
12月5日付読売新聞には、一面トップ記事に「理数系学力もトツプ級転落」という文字が見られました。経済協力開発機構(OECD)の2006年国際学習到達度調査によれば、日本はすでに2位から6位に転落している「科学的応用力」に加え、「数学的応用力」が6位から10位へ、「読解力」も14位から15位へと順位を下げたという結果が出ました。特に「読解力」は2000年の8位から15位へと転落、「数学的応用力」は2000年の1位から10位へと急落しました。
かって資源の乏しい日本の国の資源は「勤勉さ」だと言われました。教育こそ日本の大きな資源だったのです。しかしそれも「今は昔‥‥」の話になりつつあります。
私はよく生徒に「なぜ勉強するの?」と問うことがあります。しかし、ほとんどの生徒ははっきり答えることができなせん。そんな生徒に私はよく言います。勉強とは読んで字のごとく、自分自身を心身とも強くするために勉める、つまり努力することなのだと。
人は自分を鍛えていけば、「自分は何が好きなのか」「自分は何に向いているのか」「自分は何者なのか」などが見えてくるのです。勉強とは自分の可能性の追求です。だから自分が勉強すればするほど自分の可能性は広がってきます。その可能性にチャレンジする気持ちを膨らますように導いていくのが私たちの務めだと思って日々の指導に励んでいます。