絆を深める
9月4日に播磨民間教育ネットワークでは、「生徒が感動する教室づくり」の発表会があった。加盟する7塾のプレゼンテーションがあったのだが、多くのことを学ばせていただいた。
暗記王決定戦をA-1グランプリと銘打って夏期合宿を盛り上げた塾、わずか24歳の教室長の奮戦、半年で生徒数を倍増させた教室責任者など感動的な話が多くあった。
その中でわが塾エクシードは、「学生講師の試み」というテーマで発表する機会をいただいた。他の塾はすべてのプレゼンテーターが専任講師=会社員であったのだが、その中で学生アルバイト講師の発表は新鮮味があろうとの考えで、敢えてチャレンジさせた。
最後に登壇した4人のプレゼンテーターの面々は、120人もの聴衆がいる中、実に堂々としたものだった。彼らが練習をしているところは何度も見てきたのだが、要領を得ず実のところうまくやれるのかと心配だった。ところがどうだろう。本番ではほぼ100%を出し切ったように私には思えた。
発表した4人の学生講師にはそれぞれに受け持ちがあり、話す内容や発する言葉も何度も話し合いながら手直しし、本番に至ったという。しかも15分間の持ち時間まるで計ったかのようにきっちりで終えた。
結果は優秀賞ではなかったものの、「審査員特別賞」をいただいた。しかし、私の中では優秀賞だった。専任講師の中で物おじせず奮闘していた彼らは生き生きとしており輝いていた。
授賞式の後、中心的にプレゼンテーションをすすめていた女性講師が「塾長は感動していましたか?」とすぐに聞きに来て、「感動していたよ」という返事をするとすごく喜んでくれたという話を聞いた。
表彰式の時、表彰状と賞金の入った祝儀袋私にむけた笑顔は最高だった。今、塾にはそのシーンの写真が飾られている。
この「生徒が感動する教室づくり」は、各塾の成功事例を発表したものだが、成功するにはキーワードがある。それは「努力」。「努力」とは目的を達するため力を尽くし励むこと。そして、他の者がしえないことをする実行力だ。
校門配布を年間77回もする塾もあれば、配るチラシや配布物、それに配る時期に独自の工夫を凝らしてしている塾もある。結局、生き残る塾は動いている=実行力があるということだ。
私たち塾人が担うこと。それは教育の「育」つまりコーチングにある。生徒を育て、はぐくみ生徒の中に潜んでいる無限の可能性を導き出す。私はそれに限りない喜びを感じる。
「できた!」「わかった!」「エクシードに来てよかった」そんな声が私たちの支えであり、喜びである。そして、この発表会を通じて講師との絆が一層深まったと思うのは、私だけだろうか。
今夜は生ビールが、ウイスキーが、焼酎がやけにすすむ。