龍脈をおこし、昇り竜になろう!!
あけましておめでとうございます。
昨年は、ギリシャの経済破たんにはじまり、エジプトをはじめとするアラブの春、日本では3月の東日本大震災それに原発事故などまさに内憂外患の一年でした。
今年は辰年。辰には「ふるう・ととのう」の意味があるとか。暦学的には、方位は南東、時間は午前7時〜9時、季節は3月だそうです。日当たりのよい南東、しかも早春の早い時刻、あらゆるものが奮い立つ季節、時期。大震災や原発の復興が進み、皆さんがそれぞれに「龍」に乗って上昇する年にしたいものです。
「龍脈を起こし、昇り龍となろう!」これは、みなさんにお送りした年賀状に書いた文言です。龍は、風水のシンボルで、気の流れを「龍脈」と言います。龍は十二支でただ一つ想像上の動物ですが、「昇り龍」という言葉もあるようにぐんぐんと運気が上昇するのです。
そう言えば私の尊敬する坂本龍馬も「龍」の文字がついています。塾生から坂本龍馬のリョウは「龍」か「竜」かという質問がありました。私には「竜」は、二本足で立ちゴジラのように火を噴く西洋風イメージがあり、「龍」には蛇のように雲の間をニョロニョロと動き回る中国風イメージがあります。凧の文字も「竜」でなく「龍」の文字が見られます。
坂本龍馬の話に戻りますが、同時代の彼の日記や手紙などを見ると「良馬」と当て字にされていることもあり、龍馬自身も手紙の最後に「りよふ」とサインしていることもあるため、読みはりょうまであることは間違いなさそうです。
「竜」は「龍」の古体字であることはハッキリしているのですが、龍馬自身は「竜」を使ったことはありません。「竜」は司馬遼太郎の『竜馬がゆく』で使われており、「竜」が常用漢字になったことなどから慣用化されているというわけです。
ともあれ、陽気が動き草木が成長し、地面を覆う様は「辰」。みなさんがニコニコ笑顔で、元気よく幸せいっぱいになるように望んでいます。
最後に、もう一度「龍脈を起こし、昇り龍になろう!!」