「努力の花」開く、教え子たち
その生徒は塾にやって来るなり、「塾長、やった!」満面に笑顔を浮かべながら、成績表を差し出しました。私はまさかと成績表をのぞくと、何とそこには理科94点・学年順位22番という数字があったのです。
この生徒、成績は底の底、勉強嫌いで困り果てたお母さんがエクシードに連れて来られ、本人もしょうことなしに入塾に同意したものの、やる気が出ず、授業中に叱られること度々。
三者面談で「このままでは塾に払うため、お父さん、お母さんが働いたお金が無駄になってしまう。塾辞めなさい」と言ったものの、「どうしてもやりたい」とう本人の申し出もあって、夏休みの宿題をしに塾に来ること。宿題は忘れないことを条件に首の皮一枚つながって塾に残ったのです。面談後、心を入れ変えてか、毎日塾で勉強する日は続きました。その結果、理科が94点・学年順位22番というすばらしい結果をもたらしたのでした。
常々生徒には、「得意科目を伸ばして、自分の強い武器にしよう」と言って来ました。得意科目は好きな科目でもあり、みんな意欲的に勉強します。かといって不得意科目を放っておくわけではありません。得意科目が伸びると相乗作用がはたらいて、不得意科目も不思議と伸びてくるものです。今後の彼の成長が楽しみです。期待しましょう。
次に宝殿中1年ライバルの男女2人。国語の1教科を残して、何と合計点が一緒だからこれまた奇遇と言おうか面白い。ちなみに数学85点と86点・英語98点・社会92点同点でドロー理科が95点と96点。合計370点。国語が返ってくると一体どうなるのだろう今からワクワク。
自分が成長するにはライバルが必要です。お互いを刺激し合うから「負けないぞ!」という気になります。ライバルと言えば、競争相手と理解されますが、「好敵手」こそライバルです。ライバルのいる環境にいることによって人は成長します。「ライバルが10やれば、自分は15する」この意気込みが進化を生むのです。さて、二人の勝負の結末は‥。
宝殿中3年のY君。学校の帰り塾に寄り、わりと冷静に差し出した成績表にビックリ。実力テストの成績は5教科で31番。これもちろん過去最高の順位。1学期の実力テスト99番と比較しても奇跡的なアップです。
そう言えば、彼は夏休み毎日早くから塾に来て黙々と自習をしていました。夏休みの学校の宿題もはやくに終え、できなかった問題をやり直すなど、「自学自習」を徹底しました。その積み重ねがこの成績を生み出したのです。努力は報われるということをまさに地でいったY君。 みんなもY君のように「努力」を重ね、自分の可能性に挑戦してみませんか。「やればできます」