誇り高き農業と雑草魂が込められた金石農業高校校歌
金石農業高校校歌
作詞 近藤忠義
作曲 岡野貞一
可美(うま)しき郷 我が金足
霜しろく 土こそ凍れ
見よ 草の芽に 日のめぐみ
農は これたぐひなき愛
日輪の たぐひなき愛
おおげにや この愛
いざやいざ 共に承(う)けて
やがて来む 文化の黎明(あさけ)
この道にわれら 拓かむ
われら われら われら拓かむ
格調高い歌詞とメロディーを上半身を大きく反らせて、18人の選手が甲子園で校歌を歌う姿は
清々しくもあり凛々しい。
これは1学年上の主将が「やるなら何でも全力でやろう」と昨夏の秋田大会から導入したということだ。
「プレーも校歌斉唱も常に全力がモットー。特別なこととは思っていない。どんな理由でも金足農に興味を持ってくれることはうれしい」と佐々木主将。
中泉監督は「昔はやらなかったが、選手たちが自発的に取り入れたのは人間として成長している証だ」と語る
部活動より授業で育てている野菜や動物の世話を優先しなければならないこともある公立の農業高校。そんな中での甲子園出場もすごいのだが、甲子園での見事な戦いぶりにすっかり魅せられてしまった。
戦いぶりもさることながら、校歌がいい。
作曲の岡野さんは学校唱歌「春が来た」「桃太郎」「朧月夜」など日本を代表する数々の唱歌の作曲を手がけた。作詞の近藤さんも高名な日本文学者だということだ。
誇り高き農業と農業讃歌に聞き入ってしまった。
ありがとう!金石農業高校
ありがとう甲子園!
そして、ありがとう!金石農業高校校歌