2019年10月10日
「われは草なり」
「われは草なり」
われは草なり
伸びんとす
伸びられるとき
伸びんとす
伸びられぬ日は
伸びぬなり
伸びられる日は
伸びるなり
‥‥‥
高見順さんの有名な詩の一節である
この詩は草の一生懸命さを歌ったものである。
読むたびにジーンと心にしみこんでくる。
草という、定められた人生だけれども、それに不平不満言う事無く、懸命生きている。
そして来年はもっと豊かな深い緑になれるよう、根を地下深くまで張り、たくさんの栄養を
吸収して、懸命に生きる。
その草が、また他の生き物の生きる糧になるように…
そして最後にこう歌っている
ああ生きる日の
美しき
ああ生きる日の
楽しさよ
われは草なり
生きんとす
草のいのちを
生きんとす
私たちは『懸命に生きる草』でありたいものだ。