2022年12月14日

みんなを突き動かせる言葉 

W杯のドイツ戦を前に、日本代表の主将吉田麻也選手は、ロッカールームで叫んだ。

「ドイツは俺らに負けるなんて、1ミリも思ってないぞ。歴史変えてきたやつは、絶対勇気持って、前進したやつだけだからな。今日、俺たちが歴史を変えよう」

彼は、歴史を変えるって、どういう人がやってきたんだっけ。坂本龍馬とか考えて。いろいろ考えた時に、やっぱり勇気を持って、何かにチャレンジした人なんじゃないかなって。この言葉を発したということだ。
歴史的勝利とともに、記憶に残る吉田選手のの名スピーチだった。


この大会では、日本代表、オーストラリア代表、韓国がグループステージを突破。特に日本はスペイン代表、ドイツ代表と強敵が同居した組で首位通過を果たすなど、大きなサプライズを巻き起こした。
これは日本チームのほとんどの選手は、ヨーロッパのクラブチームに所属しており、伝統的な強豪チームに対しても、それほど恐れることはなくなったことに他ならない。毎日、一流選手と練習し、毎週、試合をしているため、アジア人選手は自信を持ち、能力を発揮できるようになった。あのブンデスリーグでキャプテン務めるようにもなった。これは技術的なこと以外に人間性も考慮されたものだろう。


また、日本チームを率いた森安監督は「最高の負け方をした」。
PKで敗戦が決まったあと、スタンドにいるサポーターに深々と頭を下げる姿勢は侍を思わせ印象的だった。
彼が言う新しい景色(ベスト8進出)はならなかったが、それ以上に私たちの網膜に強烈に焼きついた活躍ぶりだった。


それにしてもサポーターが負けたクロアチア戦の後でも、スタンドの掃除をする姿。選手たちがロッカールームを使用した後、まるで使用する前のようにきれいに掃除し、感謝の気持ちをこめ、折鶴を添える。なんと日本人として誇らしいことか。
4年後は優勝目指し、「化け物になって」ナショナルチームに戻ってこい。健闘した選手はじめスタッフにそう伝えたい。

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