大谷二刀流MVP
大谷翔平選手が二度目のMVPに輝いた。
でも、この一年の活躍は、特別なことをしているつもりはない。自分がやりたいことを続けるために、睡眠を長く取り、節制してコンディションを整え、できることの全てをつぎ込んで試合に臨むのは当たり前のこと。それを続けてきた先にあったのがMVPという結果であり、これもまた一つの通過点にすぎない。と言う。
また、「投打の二つをやることは誰もやったことがないことを選んだのではなく、やれることをやるうちに結果的にそうなっている。やらなければならないことが多くなる分、伸びたり、できるようになることが増えたりするのはすごく楽しい」ということだ。
何か将棋の藤井聡太7冠を思わせるものがある。両者に共通することは「今までは『無理だよ』と言われていたようなことも、『無理だと思われることをもうやり遂げた人間がいるんだ』と理解されるようになってきたから不思議だ。
右肘手術の影響で来季は打者に専念する予定。「今までよりも強くなって戻ってこられるように、ベストを尽くしたい」。11月には、野球の楽しさを「おすそ分け」するかのように、全国の小学校にグラブを送る企画も明らかにした。
大谷選手がさまざまな形でまいてきた「可能性の種」。いつかどこかで色とりどりの花を咲かせる日が、きっと来ると思う。