2011年11月24日
県中学駅伝優勝!! 愛ちゃんおめでとう!! 頑張れ!全国大会
残り500メートル。「このチャンスを逃したら絶対に後悔する」。スピードを上げて差をつけると、初優勝のゴールまで駆け抜けた。仲間と号泣した佐藤は「強気のレースができた」と振り返り、岸本主将は「一人一人が1秒を大事に走れた」と目元をぬぐった。
1秒へのこだわりの原点は昨年の東播地区予選にある。県大会出場となる8位とはタイム差なしの9位だった。村山、久保、岸本、佐藤の3年生4人は当時のメンバーで、「悔しさで強くなった」と工藤監督。今年の東播地区予選は2位だったが、2区山川は「1位のチームへの挑戦権をもらったと切り替えられた」。「強気と笑顔」と刻んだ鉢巻きと共に駆けた選手はたくましかった。
コース試走では選手が10秒間隔で走り、アンカー佐藤は前半からハイペースの練習を経験するなど、指揮官の戦略もはまった。岸本主将はいう。「この日のために練習してきた。今までやってきたことは無駄じゃなかった」。あふれんばかりの情熱と綿密な計算が、史上13校目の優勝校を生んだ。(神戸新聞より抜粋)